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サージカルステンレスのアクセサリーを実際につけた使用感と素材について

#サージカルステンレス#金属アレルギー対応#錆びにくいアクセサリー

当ショップでも扱っているサージカルステンレスアクセサリー。まだ知らないこともたくさんあるサージカルステンレスについて、一体どういう素材なのかを体験をもとに解説します。サージカルステンレスの素材や性質、使用感などをまとめましたのでアクセサリー選びの参考にしてみてください。

サージカルステンレスの素材と性質について

サージカルステンレスという名称は造語で、医療用のメスやハサミなど医療用器具に使用されています。金属アレルギーが起こりにくく、人体への影響が少ない合金になります。近年注目されサージカルステンレス、SUS316やSUS316Lなどの名前をよく目にするようになりました。

JIS規格とは何かを簡単に説明します

少し難しい話になりますが『JIS』というマークや言葉を聞いたことはありますか。
『JIS』とはJapanese Industrial Standardsの略で『日本産業規格』とも呼ばれ国家規格として日本の製品に幅広く利用されています。令和元年7月1日の法改正があり『日本工業規格』という名称から『日本産業規格』へ名称変更されました。

日本のさまざまな製品はサービスの品質、安全性など基準が定められていてJISの認証を取得するためには国の審査を受けJIS規格に適合していると認められる必要があります。

サージカルステンレスのSUS316の数字や記号の意味とは

サージカルステンレスの製品に表記されている記号『SUS』について解説します。2023年時点ではサージカルステンレスという名称のJIS規格は存在してなく、鋼材(オーステナイト系ステンレス鋼)の規格とされています。

ステンレスの種類はJIS規格により表記方法が定められていてSUSはステンレスを表し、後ろの数字は各鋼種類を表す数字が入ります。

『SUS』は『サス』と読みます。
『S』→『Steel』材質
『U』→『Special Use』特殊用途
『S』→『Stainless』錆びない(錆びにくい)

数字の意味とSUS316とSUS316Lの違いは?

次に『SUS316』や『SUS304』などの数字の意味と数字後ろ記号について表にまとめました。
錆びに強いステンレスですが、ステンレス素材の中にもいろいろな種類があり耐腐食性の強さに違いがあります。

特徴
SUS304生活の中で最も触れているステンレス。
食品設備や厨房などさまざまな場所で使用されています。
SUS316304よりも耐食性が高い素材。
316には『モリブデン』という薄い膜が形成され金属を保護し腐食を防ぎます。
SUS316L316をさらに強化し、より耐食性が高い素材。
ステンレス材の中でももっともハイグレードな素材とされています。

※炭素量を低減し耐食性を高めたものをローカーボン材といい、316後ろに『L』をつけて表します。

サージカルステンレスと金属アレルギーについて

金属アレルギーとは特定の金属に反応して起こる過敏反応のこと。汗や体液などに触れた金属が腐食して接触した皮膚に腫れや痒み、湿疹などの症状が表れることです。

サージカルステンレスの位置づけについて

サージカルステンレスはPt900(プラチナ)や18金とほぼ同等とされていています。シルバー925よりアレルギーを起こしにくい素材ですが、純チタンと比較すると劣ると言われています。

サージカルステンレスの見ためは区別がつかないくらいプラチナとよく似ていますが重量がプラチナと比較すると1/3程度の軽さです。低価格でありながらもアレルギーも起こりにくいためコストパフォーマンスとしては非常に魅力的な素材です。

サージカルステンレスと金属アレルギー

金属アレルギーの原因はさまざまで、今まで何ともなかったのに突然金属アレルギーが起こることもあります。例えば汗をかきやすい夏の時期、疲労などで体の免疫機能が低下した時、出産で体質が変わった時などに発症することがあります。

サージカルステンレスに限らず、アレルギーが起きにくい素材であっても100%起きないということではないため、万が一痒み赤み、違和感を感じた時は着用を控えることをおすすめします。

サージカルステンレスアクセサリーを実際につけて検証した結果

サージカルステンレスのブレスレットを2か月間外すことなく着けたまま普段と変わらない生活をしました。2ヶ月経過して変色や使用感について感じたことをまとめました。

サージカルステンレスブレスレットを2ヶ月間つけた結果について

新品ブレスレットとの比較です。向かって右側が新品ブレスレット。左側が着けっぱなしのブレスレットです。家事や入浴時、睡眠時もずっと着けたままで水に濡れた後も布で拭くこともしませんでした。2つのブレスを並べて比較しても区別がつかないほど大きな変化はありませんでした。

着用したブレスレットはアジャスターがないタイプで手首にフィットしたブレスレットだったので家事をしていても違和感や気になることはありませんでした。これ以上ゆとりがあるものやデザイン性のブレスレットだと、家事や炊事をしていると引っかかりが気になるかなという印象を受けました。

サージカルステンレスアクセサリーのまとめ

サージカルステンレスは肌にやさしく金属アレルギーを起こしにくい素材であるが、全ての方にアレルギーがでないとは限らない。

サージカルステンレスは錆びにくく熱や腐食にも強いため着けたまま入浴しても問題ないが、硫黄成分などで変色の可能性があるため温泉やサウナ(火傷や皮膚トラブルの恐れ)は外した方がよい。

ステンレスの中でもさまざまな種類があり、最もハイグレードな素材がSUS316L。

サージカルステンレスの検証結果でした。素材の性質や特徴を理解して、アクセサリー選びの参考になさってくださいね。

この記事の著者

Yumiko

もの作りが好きで趣味でアクセサリー制作を始める。会社員として働きながら作家活動を開始、ネット販売やイベント等に多数出店。

アクセサリー活動から一旦離れるが、2023年ショップのホームページを立ち上げアクセサリー制作・販売活動を再開。

店名のBcherie(ビーシェリー)とはフランス語で愛おしい・愛されるもの・幸せを意味するcherie(シェリー)にBをつけた造語。アクセサリーを通じて毎日の暮らしが彩り、幸せが訪れますように…という願いを込めて。

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